
今回は、磯城郡田原本町、田原本駅前にあるテラスハウスの売買を仲介させていただきました。
今回の物件は駅前に建つ古いテラスハウスで、所有者様が相続によって取得された建物でした。
相続されたものの、すでに別の場所にお住まいがあり、今後こちらの建物に住む予定もないため空き家となっていました。
また、車庫がないことに加え、少し複雑だったのが「土地は借地で、相続されたのは建物だけ」という点です。
土地を所有していない建物の売却
所有者様としては、
「古い建物で土地も自分のものではない。こんな状態で売却できるのだろうか」
という心配をされていました。
確かに、一般的な土地付き一戸建ての売却とは事情が大きく異なります。
売却できなければ建物を解体し、更地にして土地所有者へ返還するという方法も考えなければなりません。
しかし、今回は一戸建てではなく、隣の建物とつながったテラスハウスです。
解体する場合には建物を切り離す工事が必要となるため、隣接する建物所有者の同意や協力も必要になります。
さらに建物自体が古いため、そもそも安全に切り離して解体することができるのかという問題もありました。
そして、所有者様は相続によって建物を取得されたため、土地所有者や隣接する方ともこれまでほとんど面識がありませんでした。
まずは土地所有者との話し合いから
そこで弊社から土地所有者の方にお会いし、今後この土地をどうしていくのがよいのか相談させていただきました。
お話を伺うと、建物を解体して土地を返還されても、土地所有者様自身が今後その土地を利用する予定はないとのことでした。
それであれば、建物だけを処分する方法を考えるよりも、土地と建物を一緒に売却する方が双方にとって良いのではないかという話になりました。
土地所有者様と建物所有者様、それぞれにご理解いただき、土地と建物を一体として売却する方向で進めることになりました。
売却価格についても、土地所有者様と建物所有者様それぞれの取り分を確認しながら調整し、販売価格を決定しました。
隣接する方へのお声掛けからスタート
テラスハウスという物件の性質を考え、まずは隣接する方に購入のご意向がないかお声掛けしました。
隣接する建物を所有されている方に購入していただければ、今後の利用方法を考えてもメリットがあります。
しかし、今回は価格面で折り合いがつかず、残念ながらお話をまとめることはできませんでした。
そこで一般の購入希望者を探すことに切り替え、販売活動を進めました。
そして最終的に購入していただける方が見つかり、無事に売買を成立させることができました。
売却が難しそうな不動産でも、方法を探すことが大切です
今回のように、
「相続した古い建物」
「土地が借地」
「長期間空き家になっている」
「テラスハウスで簡単に解体できない」
「土地所有者や隣接者との面識がない」
といった条件が重なると、所有者様自身では「売却するのは難しいのでは」と考えてしまうこともあると思います。
しかし、不動産は一つひとつ状況が異なります。
今回も、単純に建物だけを売りに出すのではなく、まず土地所有者様とお話をさせていただいたことで、土地と建物を一緒に売却するという方法を選ぶことができました。
売却が難しそうに見える不動産でも、土地所有者や隣接者など関係する方々と一つずつ話を進めていくことで、解決方法が見つかる場合があります。
相続したものの使う予定がない空き家や、借地上の建物、古い長屋・テラスハウスなどの処分でお困りの場合も、まずは現在の状況を整理することから始めることが大切です。
今回も無事に売買を成立させることができ、所有者様が抱えておられた不動産の問題を一つ解決するお手伝いができました。
